正しく歯をみがきましょう。
~効果的な歯みがきの仕方~
フッ素が入った歯みがき剤を使うことにより、ブラッシング後に口の中に残ったフッ素が酸によって歯が溶けるのを防ぎ、さらに歯を強くするよう働きます。その効果を高めるためには歯磨き剤の量やうがいの仕方に配慮が必要です。フッ素配合歯みがき剤の年齢別使用例
フッ化物応用研究会(編)「う蝕予防のためにフッ化配合歯磨剤応用マニュアル」2006を一部改変。
- ☆フッ素配合の歯みがき剤を使用するときは、うがいはごく少量の水(大さじ1杯程度)で1回のみにしましょう。
- ☆夜の歯みがき後にはフッ素ジェルを塗る、または、フッ素洗口剤でブクブクうがい (3~4歳以上)をしましょう。夜寝る前がより効果的です。
- ☆3歳ごろまでのお子さんに歯みがきペーストで磨くときは、少量のペーストをブラシの中に詰めるようにつけて、水でぬらさずにそのまま磨くと磨きやすくなります。
«歯みがき剤はいつから必要?»
前歯が生えてきたらさっそくフッ素入りの歯みがき剤を使いましょう。この時期は、歯みがき剤の量は切った爪程度の少量でかまいません。できるだけ早い時期からフッ素を使って、丈夫な歯をつくりましょう。«後みがきはいつまで?»
子どもが一人で自分の歯を磨けるようになるのは9歳ぐらいと言われています。少なくてもそれまではお母さんがチェックをして、後みがきをしてあげましょう。«歯みがきをいやがる時は?»
乳幼児のうちは子どもが嫌がって歯みがきをさせてくれない、というのは多くのお母さんがたの共通の悩みです。遊び感覚で、楽しみながら慣れてくれるといいですね。だいたい3歳をすぎると嫌がらずにみがいてくれる場合が多いようです。しかし、嫌がるからといってみがかないわけにはいかないので、押さえてみがくことも必要です。いやがるのを無理にみがいても、それがトラウマになって、将来、歯みがき嫌いになるということはありません。
おススメの歯みがき練習法をご紹介します。歯みがきが日常のひとコマとして受け入れられるよう、続けてみてください。
- まずはお母さんが楽しげにご自分の歯みがきをする姿を見せ、「歯みがきは嫌なことではない」と教えます。その上で子どもに歯ブラシを渡すなどして、徐々に興味を引くことが習慣づけの第一歩です。
- 歯みがきに関する絵本を見せたあと、歯ブラシを持たせてお人形の歯をみがかせるといったように、遊びのなかに歯みがきを取り入れる。
- 子供の機嫌の良さそうな時、ぬいぐるみやテレビなどで気をそらせながら歯みがきをする。